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糖尿病における地球規模の重責

糖尿病は慢性疾患の1つで、世界の死因トップ10に入っています。この疾患は患者と社会の双方にとって重い負担になっています。治療されなければ、多くの合併症を伴い、死亡率が上昇します。早期診断と治療が、合併症の発症を遅らせ、延命に繋がります。スクリーニング、診断、モニタリングを行い、糖尿病患者に適切なケアを提供することが重要です。

広がる流行

糖尿病は世界で急速に増えており、世界のあらゆる国、年齢層、経済に影響していることをIDFとWHOの驚くべき数値が示しています。

地域別に見ると、世界のあらゆる地域で増加していますが、特に中東とアフリカが高く、東南アジア、中南米、西部太平洋地域、北米・カリブ海、欧州と続きます。

Diabetes trend 2015-2045

糖尿病の費用は飛躍的に上昇

糖尿病の費用は上昇しています。糖尿病は世界の医療システムと、より広範な世界経済に大きな経済的負担となります。医療費は引き続きふくらんでおり、世界の医療支出の12%は糖尿病の治療および関連合併症に当てられており、支出合計の大半を占めています。多くの国は医療支出合計の5~20%を糖尿病に費やしています。糖尿病の関連費用には、医療サービスの使用増加や生産性の損失、障害が含まれます。糖尿病患者の医療支出は、糖尿病のない人の医療支出の2~3倍になることがわかっています。

糖尿病の発生率を減らすにはどうすればよいでしょう?

糖尿病は世界のリーダーがターゲットにしている非感染性疾患(NCD)トップ4のひとつです。糖尿病と折り合いをつけて生活するには、まず、早期診断が重要です。糖尿病と診断されない期間が長くなるほど、健康上の結果が悪化する可能性が高くなります。

診断されていない糖尿病患者


世界中で糖尿病患者のほぼ半数が診断されていません。協力して活動すれば、タイプ1の症状(喉の渇き、頻尿、疲労、空腹感)に関する意識を高め、タイプ2糖尿病のリスクが高い人(加齢、体重の増加、低い身体的活動、不健康な食事)のスクリーニングを行うことで診断率に影響を与えられます。

早期診断により、タイプ2糖尿病と診断されていない人の長期的な合併症を防いだり遅らせたりできます。スクリーニングプログラムの導入が進んでおり、糖尿病リスクスコアが世界30ヵ国以上でテストされています。

 

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